導入事例

2022.10.07

【受賞企業紹介|帝都自動車交通】動画と数値によって「可視化」された運転状況。運転者が自ら運転を改善し、事故件数が激減

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「Safety Driving Award 2022」において「最小リスク運転部門(タクシーカテゴリー)」を受賞された帝都自動車交通株式会社。同社はドライバー自身でのレポート閲覧・振り返りを促進しており、レポート閲覧率は7割以上を記録。振り返りの徹底により、営業所によっては6割以上の事故削減を実現しています。『DRIVE CHART』導入企業における「タクシー」カテゴリーの中で最もリスク運転数が少なく、カテゴリー平均と比較し、リスク運転発生率を約4分の1に抑えています。

同社の取り組みについて、営業本部部長の下山薫さん(写真右)と板橋営業所所長の石田健司さん(左)にお話を伺いました。
「Safety Driving Award 2022」の概要・受賞企業の一覧はこちら


導入目的
・ドライブレコーダー映像確認の工数削減
・事故の未然防止

導入前の課題
・ドライブレコーダーの映像を人手で確認していたが、大きな手間がかかってしまっていた

導入効果
・リスク運転が75%削減、事故件数は64%削減
・動画閲覧率が76%となり、運転者自らが動画を確認する習慣に

ドライブレコーダーからSDカードを抜いて映像を確認。膨大な手間がかかる状況を何とかして改善したかった


下山様:以前導入していたドライブレコーダーは、SDカードを車両から抜いてきて、それをパソコンに取り込んで映像を確認するという作業を行っていました。何らかのアクシデントやリスクが発生した際には、運転日報等を見ながら発生時間を追って映像を確認するということしかできず、非常に労力がかかり効率も悪い状態でした。映像を3倍速で見ても、時間も運転管理者さんの数も足りない。安全運転を指導するための材料がきちんと集められない、という状況でした。もっと進化したテクノロジーを活用したものはないか、と探している中で、DRIVE CHARTと出会ったという経緯です。

DRIVE CHARTを使うと、さまざまなリスクの運転の映像が、運転管理者のパソコンにデータとして送られてくるので、今までのように時間を取られることがない、労力がかからないというのが一番の良いところでした。また、導入費用という点でも、比較した他のサービスと比べて安かったです。

運転状況が可視化されることで生まれる自律的な改善。リスク運転75%削減、事故件数64%削減という想定以上の成果


石田様:実際に運用してみて、DRIVE CHARTの良いところは、数字で現れるというところだと思います。映像をもとに、運転手さんに「ここ気を付けましょう」と声掛けをしたら、すぐに数字に反映されてきます。運転状況が可視化されるので、とてもわかりやすい。運転手さんに声を掛ければ、リスク運転率がどんどん低くなり、結果的に事故が減っていきます。ある意味、成果が出るということを楽しみながら実行できたと思います。当時所属していた日暮里営業所では、導入前と比較してリスク運転が75%削減、事故件数は64%削減することができました。

下山様:ここまで成果が出るとは、正直言って思いませんでした。石田所長とMoTの担当者の方と意見交換をしながら、「リスク運転率」と「動画閲覧率」に着目をしました。運転手さんに動画を見てもらう、ということに力を入れて、事務所にタブレットを置いて見てもらう取り組みを進めました。結果、リスク運転削減・事故削減という点で、どんどん成果が現れていきました。

石田様:リスク運転動画は、やはり相当数出てきますので、自分1人で全ての動画を見るという運用は難しいと感じました。ですので、運行管理者みんなで手分けをして動画を確認する運用を行いました。日暮里営業所では班別制度があり、8つの班で分けていたので、それぞれの班にDRIVE CHARTの担当職員を決めました。「危ない」という動画があったら、運転手さんを呼んで話して、ということを試行錯誤しながら進めました。

運転手さんにとっても、自分の運転をタブレットで見て自分で振り返られるので、リスク運転が発生した時点で、自分自身で気付いて改善ができる。自然と運転手さん自身が、自分の運転を変えていける、というのが非常に良いと思いますね。現在動画の閲覧率は76%という数値です。

「リスク運転がゼロになれば安全行動」という基準が生まれたことも非常に大きなことだと思います。「リスク運転」とは何か、というのは動画を見ればすぐに分かりますし、社歴の浅い運転手さんの指導にも、効果が高いと思います。

運転手さんから「この会社でよかった」と思われる会社に。リスク運転を減らし、安全運転を称える活動へと繋げていく


石田様:改めて運転手さんが自身のリスクについて、しっかり自分の目で気付けるというのは、他の会社ではないことなので、それがよかったと思います。運転手さんが「ここの会社で良かった」と思ってくれる1つの材料になったのではないかと感じます。

現在は別の営業所でもDRIVE CHARTの運用を推し進めています。営業所は違いますが「事故をなくしていかなくてはいけない」という目標は同じです。リスク運転を減らしていく、動画閲覧率を上げる、運転手さんたちにDRIVE CHARTを理解してもらう、この3点が重要なポイントになると考えています。

下山様:最近はリスク運転がゼロ、つまり100点満点に近い運転手さんが多くなってきました。リスク運転がないので、その人の運転の仕方というのは、普段は動画に上がってこないので分からないんです。今後は「リスクがない人の運転」を見にいきたいですね。リスク運転だけを見るのではなく、安全運転を継続している人を褒めてあげたい。そういった取り組みを今後は増やしていって、安全運転に向けた活動を発展させていきたいですね。

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