導入事例

2022.08.31

【受賞企業紹介|飛鳥交通】「DRIVE CHARTは乗務員を監視するのではなく守るもの」運転指導への納得感が高まり、自律的な改善が始まった

メイン画像

「Safety Driving Award 2022」において「グッドプラクティス部門」を受賞された飛鳥交通株式会社。同社はDRIVE CHARTを運用する上で、ドライバーとのコミュニケーションを大切にしており、一定の基準を超えたドライバーに対しては、その運転状況を伝える「手紙」を渡しています。一見手間の掛かりそうな作業ですが、DRIVE CHARTのダウンロード機能を活用することで効率的な運用を可能にしました。こうした取組みの結果、注力目標としていた「一時不停止」の発生頻度を、2年前の導入当初と比べて15分の1にまで削減しました。

同社の取り組みについて、カンツリー営業所 所長の大庭洋平さん(写真左)と主任の寺島賢司さん(右)にお話を伺いました。
「Safety Driving Award 2022」の概要・受賞企業の一覧はこちら


導入目的
・車両事故の未然防止

導入前の課題
・従来のドライブレコーダーで事故の事後対応はできていたが、未然に防ぐことができていなかった

導入効果
・一時不停止が15分の1に減少した
・指導への納得感が高まり、社内のコミュニケーションが増えた

発生する事故は氷山の一角。リスク運転を発見し、いかにして未然に事故を防ぐか


寺島様:この営業所には約100台の車両と、約200名の乗務員さんが所属しています。日々の営業の中で、どうしても事故が発生してしまうのですが、これまでは一般的なドライブレコーダーで、事故や違反が発生してから映像を確認する、という流れでした。事後の確認になりますので、どうしても未然に防ぐことができません。また、事故というのは氷山の一角で、事故に繋がるような危険な運転というものが発見できていなかったことが課題でした。

大庭様:「事故が起きる前に対策・指導ができる」ということがDRIVE CHART導入の一番の理由です。私達運行管理の仕事は、事故を未然に防ぐことということがテーマです。DRIVE CHARTを導入してから、毎日リスク運転の映像があがってくるのですが、それを確認して「これは危ないな。乗務員さんに知らせなくちゃいけないな」という映像が出てきたら、乗務員さんと一緒に確認して「こういう映像があったよ。事故に気を付けてね」と、事故が起きる前に指導ができるようになりました。乗務員さんへの声掛けを通じて、コミュニケーション自体が非常に多くなったことも、導入してよかったことの一つです。

乗務員さんへのお手紙と映像確認。運用の工夫によって、自律的な改善意識が芽生えた


寺島様:当社では、まずは「一時不停止を無くす」ということをテーマに、私達管理者と乗務員さんが一丸となって取り組んできました。DRIVE CHART導入前は、一時不停止による自転車や歩行者との事故も発生してしまっていました。まずは一時不停止を無くそうということで、DRIVE CHARTを活用した取り組みを進めました。具体的には、60日間の中で3回の乗務の内1回でも一時不停止があれば、乗務員証の中にお手紙を入れます。そのお手紙が3枚たまったら、事務所まで来てもらって一緒に映像を見て指導をするということを行っています。

寺島様:DRIVE CHARTからリスク運転のデータをExcelでダウンロードすることができますので、それを確認しながらお手紙を作成します。特に時間がかかることはなく、運用方法さえ決めてしまえば、1日5分で実施できる作業です。乗務員さんを事務所に呼んで指導する際も、実際に一時不停止の動画があがってきていますので、乗務員さんも納得した上で指導を受け入れてくれていると感じます。やはりプロの乗務員さんですので「自分はしっかり止まっている。止まらないわけがない」ということもあるのですが、では実際に一緒に映像を見てみると止まれていなかったことが確認できて、「申し訳ない」と素直に指導を受け入れてくれます。管理者にとっての指導のしやすさ、乗務員にとっての受け入れやすさ、それが大きな変化に繋がっています。実際、一時不停止の件数は導入当初から比べて、15分の1に減少しています。

寺島様:最近は、乗務員さん自身が、一時不停止してしまったということを報告してくれます。乗務から帰ってきた時に「すみません、今日止まれなかったです」と自ら言ってきてくれるように変わりました。会社が管理するのではなくて、自分たちが「一時不停止を無くす」という意識が芽生えてきてくれたのかな、と感じています。

事故を防ぐだけでなく、接客レベルの向上にむけて活用していく


寺島様:DRIVE CHARTの導入によって、一時不停止による事故が大幅に減少し、対応にかかる費用もかなり減少しました。現在の活動を続けていくことが、事故だけでなく、違反の減少に、乗務員さんの免許証を守るということに繋がっていきます。会社全体として、「リスク運転映像ゼロ」という日を作っていくことを目指したいと思います。

大庭様:DRIVE CHARTは、乗務員さんを監視するためのツールではなく、乗務員さんを守るためのツールだと思います。DRIVE CHARTを活用することで、乗務員さんを事故から守る。そして飛鳥交通としては、事故だけではなく、お客様への対応・接客のレベルも、一緒に高めていきたいと思います。DRIVE CHARTの活用によって、もう一段階上のレベルへと、乗務員さんと一緒に成長していきたいと思っています。

DRIVE CHARTに問い合わせる