導入事例

2022.10.21

【受賞企業紹介|H.U.グループホールディングス】医療に携わる企業として、事故削減に向き合う。約1700台の安全運転実現に向けた挑戦

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「Safety Driving Award 2022」において「グッドプラクティス部門」を受賞されたH.U.グループホールディングス株式会社。同社は日々の運用を現場に任せるだけでなく、総務担当者と各エリア責任者も積極的に携わり、月次ミーティングで課題を共有しています。8割を超える管理者が週1回以上DRIVE CHARTのレポートページにログインし、ドライバーの運転状況を確認しており、導入から1年でリスク運転を6割削減、特に注力した「脇見運転」を8割削減しました。これに併せて、交通事故の削減効果も表れています。

同社の取り組みについて、総務課 課長の立本嘉生さん(写真右)と同課の中野志保さん(左)、辻佳保里さん(中央)にお話を伺いました。
「Safety Driving Award 2022」の概要・受賞企業の一覧はこちら


導入目的
・事故の未然防止
・プロドライバーとしての運転者への安全指導対策

導入前の課題
・約束の時間までの到着が求められる集荷という業務の特性上、事故が起きやすい状況の中で、いかに事故を減らしていくか
・運転者がプロのドライバーとして、どのように事故件数を減らしていくか

導入効果
・リスク運転が6割減少(脇見運転は約8割、一時不停止は約7割の減少)
・事故件数が2割減少

約1700台の車両、運転者に対する安全運転に向けた取り組みの難しさをテクノロジーによって乗り越える


中野様:今回DRIVE CHARTを導入させていただいたクリニカルネットワークという事業部は、約束の時間までの到着が求められる集荷という業務上の特性、ドライバーの人数の多さ、契約社員も多いという様々な点から、安全運転に向けた取り組みがなかなか浸透しづらいということがありました。

過去のテレマティクスでは一時不停止や脇見運転の発見が難しかったのですが、DRIVE CHARTではそれらが映像で確認できるというところが、採用のポイントになりました。

辻様:また、クリニカルネットワークでは共有車両も使用しており、運転者の特定が難しいという状況がありました。DRIVE CHARTでは管理者の手間がかかることなく、AIによる顔認証によって誰が運転しているかが自動で判別されるということも、大変魅力的だと感じました。

中野様:コスト面での比較検討もありましたが、最終的には医療に携わる企業としての社会的な責任から、事故削減の取り組みを行うことの重要性の認識が共有され、導入に結びつきました。

現場と一緒になって課題に向き合い続けることで、事故件数2割、リスク運転数6割の削減を実現


辻様:導入当初からはリスク運転数が約6割減少し、事故件数も約2割減少しました。会社として脇見運転と一時不停止を重点項目としておりますが、脇見運転は約8割、一時不停止は約7割と、大きく減少しました。また車間距離を空けることが習慣付けられて、飛び石被害も減少しました。

中野様:現在のリスク運転や事故の削減率や、飛び石被害の減少も含めて、期待以上の成果だったと思います。脇見運転や一時不停止というのは重大事故につながるものなので、それが削減できたというのは本当によかったと思います。

運用に関しては、集荷事業部全体の目標として数値を掲げて、エリア部長にその数値が周知され、エリア部長から各拠点の責任者に落とし込むという流れになっておりました。「リスク運転数を削減する」「事故を削減する」という課題に向けて、自分たちがどういったことをすればよいのかということをエリア単位で話し合っていただいたというところが、事故削減につながった大きなポイントだったと思います。

辻様:また、月次で集荷事業部の本部長や部長も参加してもらってミーティングを実施しています。こちらからの働きかけとして、部長に直接参加をお願いしたり、月次ミーティングが終わった後に議事録やお願い事項をまとめて部長にお渡ししたりすることで、だんだんと現場での指導が浸透していったと思います。現在では、週1回以上ログインしている拠点長が約8割以上となっています。

中野様:最初はやはり、「自分の動画が映る」ということにかなり抵抗を示すドライバーもいましたが、自分でもスマートフォンで自分の運転姿勢を見ることができ、それを見ていくうちに改善しようという前向きな気持ちを持たれる方が多くなってきたと思います。

導入1年目のリスク運転数半減という目標を達成。次年度はさらに半減という目標に向けて推進していく


辻様:1年目はリスク運転数を半減するという目標を達成できました。2年目も同様に、さらに半減していくという目標を、集荷事業部も総務も共通の目標として掲げています。リスク運転数の削減を、事故削減にもつなげていきたいと思っています。

立本様:中野さん、辻さんが全社を取りまとめてくれたこと、そしてエリア部長や拠点長が中心となって現場での活動を推進してくれたことが、成果につながったと思います。非常にありがたいですね。またMoTさんが私たちと一緒になって、私たちの課題に向き合って並走してくださったこともありがたかったです。医療に携わる企業として、私たちは事故を無くす取り組みを引き続き推進していきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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