Safety Driving Goes Next

2025.01.09

【Safety Driving Goes Next|Vol.3 ツクイ】業界のリーディングカンパニーであるためにも安心・安全への取り組みは「コストではなくマスト」

メイン画像

インタビューシリーズ「Safety Driving Goes Next」は、社用車の事故削減・安全管理の取り組みについて、各社の想いや取り組み内容をご紹介いただく連続企画です。多様な業界のリーディングカンパニーが実践する事故削減の取り組みが、多くの企業の社用車管理の参考になり、社会全体の安全意識のアップデート・交通事故の削減に繋がることを期待しています。   

 
今回は第三弾として、事故削減・安全運転分析支援サービス『車録Pro』*1を活用して交通事故の未然防止に取り組む株式会社ツクイより、介護事業推進本部長 執行役員 笠松 慎也さん、株式会社ツクイキャピタルより代表取締役社長 野嶋 義和さんにお話を伺いました。

*1 『車録Pro』は『DRIVE CHART』を活用して株式会社リサーチアンドソリューションが提供するAIドラレコサービスです。

 

 
課題・背景
・介護業界のリーディングカンパニーとしてお客様から選ばれ続けるには「信頼」が重要
・SDカードを抜き出して運転内容を確認するのは手間も大きく効果に限界があった

取り組み内容
・『車録Pro』により、事故に繋がるリスク運転を即座に把握し削減が可能に
・経営陣と事業所責任者による「振り返り会」を開催、改善進捗の確認まで実施

今後へ向けて
・『車録Pro』導入後には事故が2割削減できた、今後の目標は重大事故0件
・事業所のマネージャーとケアドライバー(送迎職員)が自発的に事故削減に取り組む文化作りに注力

お客様に信頼され続けるためにも安全管理強化は必要不可欠

ツクイ 笠松様:ツクイは創業者が介護を実際に経験する中で、その仕事の大変さを実感し、介護を通じて世の中の役に立ちたいと思い、事業をスタートさせた会社です。現在はデイサービスを中心に在宅介護サービス、居住系介護サービス、在宅看護サービスなど、全国47都道府県に740カ所以上という業界トップクラスの事業所数を展開しています。


競合の参入も多い市場環境の中でここまで成長できた一つの要因には「お客様に信頼してご利用いただけるサービス品質」があると思います。その点からも安全管理に力を入れることは当社の事業にとって必要不可欠だと捉えています。


当社ではデイサービス等の送迎車を3,000台以上利用しています。ケアドライバー(送迎職員)は、お客様の送迎のために毎日、車を運転します。運転に対する慣れであったり、不測の事態であったり、どうしても運転にはリスクが存在します。


安全運転の実現のためにも現場任せにすることなく、会社全体として専門チームを組んで事故防止に取り組んできました。現在は、グループ会社の中で車両リースを担当しているツクイキャピタルとともに、密に連携を取りながら事故削減に努めています。

リスク運転を即座に把握することが、事故予防につながる


ツクイキャピタル 野嶋社長:ツクイキャピタルはツクイの子会社として主にデイサービスの送迎車両や福祉機器のリースを行っています。また、交通事故予防のための対策をツクイ本社や各事業所と連携して取り組んでいます。

事故防止については、ツクイの経営層が当初から本気で取り組んでいますので、私たちはデータを提供し、一緒に対策を考えるというような体制で進めてきました。

従来の事故対策としては、ドラレコのSDカードを毎月抜き出して映像を確認するというもので、事故が起きた時の検証に加え、目視で確認してリスク運転を発見し、各事業所にフィードバックを行うというやり方をしていました。

ただ、この方法では確認にかかる手間が大きすぎるため、全ドライバーに対してフィードバックをできるわけではなく、事故予防の効果についてはどうしても低くなってしまうと感じていました。

AIドラレコの『車録Pro』を導入してからは、クラウド上で、いつ・誰が・どのような運転をしているかが一目瞭然になりました。リスク運転を即座に把握することができ、事故予防につなげられるようになった、この効果は非常に大きいと感じています。

映像・データの提供だけでなく「振り返り会」によって改善


ツクイキャピタル 野嶋社長:また、『車録Pro』を提供して頂いているリサーチアンドソリューション社にもサポート頂き、事業所ごとに振り返り会を実施しています。これまでもSDカードから発見されたリスク運転映像を事業所に配布するなどの対応をしていたのですが、やはり現場でそれらを全て確認することは難しい状況でした。

振り返り会の中では、経営陣と事業所責任者が一緒になって映像やデータを確認して、改善の方法まで具体的に共有することで、事故予防の効果は非常に高まりました。またその後の進捗を振り返り会の中で追うことまで徹底できていることが、事故予防に繋がっていると実感しています。

当然、こういった取り組みには費用も時間もかかるわけですが、「コストではなくマスト」という意識で取り組んでいます。この意識はツクイの経営層とも共有できています。お客様とスタッフの安全・安心を守り、社会に貢献する。結果としてツクイの信頼というブランドを向上させていきたいと思っています。

導入後に事故を2割削減、今後は重大事故0件を目指す

ツクイ 笠松様:『車録Pro』導入前と比べて、事故件数は2割程減りました。ケアドライバーからも、以前と比べて安全運転に対する意識は高くなったという声が上がっています。事故の未然防止だけでなく、ケアドライバーの接遇にも変化があり、介護のサービス品質向上につながっています。

ツクイは「福祉に・ずっと・まっすぐ」というスローガンを掲げております。お客様から信頼してサービスをご利用していただけるようにこれからも安心・安全に力を入れていきます。

今後は重大事故ゼロの実現が重要目標です。またケアドライバー、事業所のマネージャーが現場で自発的に事故削減に取り組めるよう、安心・安全を大切にする文化をアップデートしていきます。

『ドライブチャート』の資料請求は下記フォームから