導入事例
2025.12.22
BuySell Technologies、他社AIドラレコから 『DRIVE CHART』に切り替え2か月で安全運転意識の向上を感じた理由

BuySell Technologies(バイセル テクノロジーズ)は、中古品の買取・販売を行う総合リユース事業「バイセル」を展開しています。出張買取事業を中心に、着物や切手、ブランド品など、様々な品を次に必要とする方につないでいます。
グループ全体では、年間40万件以上の出張訪問査定を行っており、リユース業界でもトップクラスの規模へと成長。自宅などに眠っているモノを引き取ってほしい…という人が年々増える一方で、物価上昇などで中古市場は活況を迎えています。
その出張訪問を支えているのが、全国22拠点の営業所で保有している300台以上の社用車とスタッフたちです。安全な業務遂行を支えるため、他社のAIドラレコから『DRIVE CHART』に切り替え2025年7月頃から導入を開始しました。
なぜ切り替えを決めたのか。運用開始2か月で既に感じている手ごたえとは。フィールドセールス事業本部 西日本営業部 副部長の吉田龍一さんにお伺いしました。
なお、同社では『GO運転管理』も導入し、酒気帯び確認などのドライバー管理にご活用いただいています。
BuySell Technologies、『GO運転管理』をいち早く導入 ――点呼、アルコールチェック、日報などの日常業務で「非常に助かっている」点とは
https://drive-chart.com/magazines/mg_251119
会社名 株式会社BuySell Technologies
業種 着物・ブランド品等リユース事業
保有車両数 約300台
導入時期 2025年9月
導入目的・課題
・安全運転の徹底に向けたAIドラレコの入れ替え
・警報による危険回避に加え、個人の運転の癖に踏み込んだ指導の強化
・レポートを活用した情報共有の効率化
導入後の取り組み
・管理者の日々のレポート閲覧を習慣化
・「週次サマリーレポート」を活用した目標設定や情報共有の強化
・「一時不停止」と「脇見」の抑止に重点的に取り組み、改善が必要な場合には教習所へ行かせるなどの対策も
・「ハザードマップ」を活用した危険箇所での注意喚起
導入効果
・社員が自分の運転に潜むリスクを自覚できるようになり、安全意識の変化を実感
・リスク運転数という定量的な指標を元にした改善プロセスが確立でき、管理者会議の時間も短縮化
「きちんと運転を可視化できるものに」と、『DRIVE CHART』へ切り替え
――もともとAIドラレコを導入されていたとのことですが、どのようなきっかけで『DRIVE CHART』 への切り替えを決定されたのでしょうか?
以前のAIドラレコも社内外を撮影するカメラを元に、危険な運転をしていると判断されると警報を鳴らしてくれるものでしたが、思っていた以上に高頻度で警報が鳴るため、ストレスを感じるという声も出てきて、社員の安全意識を向上させるには警報以外のアプローチが必要だと感じていました。
事故を抑止するためのMTGや定例会も行っており、ドライバー別の運転の癖に合わせた声かけが大事だと考えていたのですが、以前のAIドラレコではデータを確認するまでに時間を要してしまうものでした。独自のスコアによるドライバー別の危険性や、事故が起きたシーンは確認できても、その原因となる脇見や一時不停止などのドライバー別の運転行動を細かく確認するのは手間がかかるという歯がゆさがありました。
「きちんと運転を可視化できるものじゃないといけないな…」と。2025年上期頃から入替検討を始めて、ドライバー別にどのようなリスク運転がどれくらい発生しているかを簡単に確認できる点がよいと感じ、『DRIVE CHART』への入替を決定しました。現在は8月から2か月ほど運用を始めています(取材当時)。
――まだ導入から間もないタイミングではありますが、実際に『DRIVE CHART』を運用されてみていかがでしょうか?
レポートが見やすく社員本人の運転のクセを確認しやすいため、「あなたの運転にはこういうリスクが潜んでいるから、次からこうしていこうね」という指導まで、できるようになりました。また検出されたリスク運転映像を運転する社員が自ら見られるようにもなったため客観視と気づきに繋がっています。
管理者には毎日『DRIVE CHART』にログインして、部下の運転をチェックする習慣を付けてもらっています。気になった部下がいたら、帰社時に一緒に動画を見てもらうという繰り返しの習慣が重要だと。僕も管理者と指導の振り返りを行うことがありますが、そのような習慣づけをしてから「部下は動画でリスクを実感して反省していました」という声が多くあがってきています。
『DRIVE CHART』を導入する前は管理者の指導方法もバラバラでした。導入後は“叱る”ではなく“一緒に確認する”という心構えで、帰社後に動画を一緒に見て「どのくらい危ないと思った?」と声掛けするなど、リスク運転が検知された際のフォローの質が上がったことを実感しています。
客観的なリスク運転データによって、目標の振り返りや事例共有など定例会議の進行もスムーズに
――『DRIVE CHART』で、管理者の方が特に活用している機能はありますか?
「週次サマリーレポート」ですね。これとても良いなと思ったのが、きちんとスコアが出て高い(安全運転をしている)順に並んでいたり、拠点全体の週ごとの変化が一覧できたりする点で、すごく分かりやすいです。
『DRIVE CHART』では、スコアが検出されたリスク運転という事実に基づいていて、そのリスク運転動画を管理者も社員も見られるので非常にやりやすくなりましたね。「ここの拠点は脇見が増えているけど一時不停止は減ったね」、とか、「個別で見たらAくんが30回脇見しているから彼が改善すれば拠点全体も良くなるね」、など。管理者間でも共通認識があるため、定例での目標設定や情報共有がしやすくなりました。
事実に基づいた目標ができるというのは、とても良いですね。管理者間でも、「この取り組みは効果あったよ」と主体的に情報共有をしてくれます。『DRIVE CHART』を導入して運用フローや定例会議の情報共有の型も決まってきて、会議の時間も短く終わるようになりました。
2023年1月から北柏・本厚木・高崎・姫路が開設し全国22拠点に
社員全員で、「事故を絶対に起こさない」という意識を徹底していく
――現在、重点的に取り組まれているリスク運転はありますか。
現在は「一時不停止」と「脇見」の抑止に力を入れています。『DRIVE CHART』には「ハザードマップ」機能があり、地図上のある地点でカスタマイズした音声を流せるようになっています。業務上、奥まった立地のお客様宅を訪問したり、児童や高齢者が多く通る生活道路を走行したりすることも多くあり、そこで例えば“きちんと一時不停止ができているか?”と確認する音声を流すなど、各拠点でオリジナリティをもって運用しています。
その音声には現場も興味を持ってくれていて、「注意して運転するきっかけになった」「あそこは見通しが悪いから危険だと思っていた」というような声も耳にします。道路ごとの注意点をあらかじめ意識づけすることで、事故を未然に防げると良いなと。このように様々な機能を活用して、現場の安全意識が高まることを期待しています。
――『DRIVE CHART』の活用や、事故・リスク運転の削減について、今後の展望を教えてください。
現在の当社は、来年も新卒社員が100人以上入ってくる予定となっており、安全運転教育を計画的に進めていく必要があります。仮にどれだけ良い営業をしていても、大きな事故があっては元も子もないと思っています。「事故を絶対に起こさない」という意識を、管理者含めて社員全員が持つのが大目的としてあります。
そのためには『DRIVE CHART』を活用して、軽微な事故やリスク運転の原因からきちんと可視化し、安全運転を習熟させるために早期・未然の運転チェックを徹底すること。そして稼働する社用車自体も会社の財産ですので、大事に扱っていくことを含めて意識を向上させていきたいと思っています。