2021.05.25

導入以来、事故ゼロを継続中——DRIVE CHARTで事故削減と「お子さまの安心・安全」の成果を同時に実現した運用方法

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放課後等デイサービス※1を神奈川県横浜市の9つの事業所で運営しているクローバー・ワン株式会社は送迎車にDRIVE CHART※2を導入し、事故削減と安全運転に取り組んでいます。 子どもたちが安心し、笑顔になれる場所であることを第一に考えている、同社。DRIVE CHARTを導入した結果、どんな成果が生まれ、どんな変化が起きたのか——。「DRIVE CHARTと出会ったとき、『自分たちが抱えている課題を解決してくれるサービスはまさにこれだ』と思った」と話してくれた事業部長の荒巻直子(写真左)さん、管理者の阿部幸江さん(写真中央)、土谷綾子さん(写真右)にお話を伺いました。

※1:略称「放課後デイ」「放デイ」。学校やご家庭とは異なる時間、空間、人、体験などを通して支援を必要とする障害を持っている子どもたちをサポートする施設のことです。
※2:株式会社リサーチアンドソリューションの事故削減安全運転分析支援サービス「車録Pro」は、DRIVE CHARTを活用しています。以下、単に「DRIVE CHART」といいます。

会社名 クローバー・ワン株式会社
業種 放課後等デイサービス事業、介護事業
社員数 約120人
保有車両数(送迎車) 18台
DRIVE CHART導入台数 16台
導入時期 2020年11月

導入前
修理が必要な擦り傷・へこみといった事故が定期的に発生していた。

導入後の成果
ドライバーの意識が変わって一時不停止をはじめとするリスク運転の数が減少し、大きな事故の発生はゼロ(記事公開時〈2021年5月〉も継続中)。台数を限定したDRIVE CHARTの導入だったが、成果を受け、導入台数を拡大することに。

「まさに求めていたもの」。他社ドラレコと比較検討した上でDRIVE CHARTの導入を即決


——まず、DRIVE CHARTの導入に至った背景を、導入前の御社の事故発生状況とともに、教えてください。

荒巻 狭くて入り組んだ道が多い横浜の道路事情もあり、DRIVE CHART導入前は、ミラーをこすったり車体を花壇にこすったり……といった小さな事故や修理が必要な事故が定期的に発生していました。

新規の送迎は試走をしますし、事前に保護者さまや学校の方と停車位置なども相談するのですが、事故が発生するシチュエーションで一番多いのは、やはり送迎時です。時間に対する焦りから起きた事故もあったかもしれません。

事故発生に伴うコストも、大きな課題でした。というのも、人件費に次いで多い経費が修理費なのですが、ある程度想定して予算に入れているものの、最終的な着地が予測不能なんです。さらに、1回の事故で20~30万円かかると、無駄な経費がさらにふくらんでしまうんですよね。

そんな中、昨年末、ある事業所でスタッフが入院してしまうほどの大きな事故が起きました。このとき、それまで感じていた「現状の事故対策のままではダメだ。早急に何かしらの対策を打たないといけない」という思いがさらに強くなり、さまざまなドラレコを調べ始めたんですが、「事故が削減できる」と思える製品が見つからなくて……。

けれど、ある日、他製品にはないさまざまな特徴的な機能が搭載されているDRIVE CHARTの話を聞いたとき、「まさに、これが求めていた製品だ」と感じたんです。導入を即決しました。

——DRIVE CHARTの導入にあたり、ドライバーの方から「監視されるんじゃないか」などのネガティブなリアクションはありませんでしたか?

阿部 運転中は職員とドライバーが二人きりになる時間もあり、その際ミーティングをしたり、ときには愚痴を言い合えたりする空間でもあるんです。だから最初は、「え⁉ DRIVE CHARTで(その空間を)録画されるの?」という反応の人もいました。「ずっと見ているわけじゃないんだよ」と理解してもらうまでは、やっぱりみんなドキドキしていましたね。

荒巻 まず、「DRIVE CHARTは事故を削減して安全運転を実現するためのもの。監視が目的のツールではない」と説明しました。その後、「録画はしているけれど、実際に管理者に届く動画はリスク運転や交通違反をしている場面だけ。違反さえしなければ、動画は届かないよ」と伝えたら、受け入れてくれましたね。

導入後、定例ミーティングでリスク運転の動画を共有するようにしたのも、DRIVE CHARTへの誤解を招かなかった理由かもしれません。実際に動画を見れば、「こういう危険な運転の場面が録画されて送られてくるんだ」と視覚的に理解できますからね。

2020年11月に導入してから事故ゼロを更新中——確実な成果を感じ、導入台数の拡大へ


——導入後の成果はいかがでしたか? 「まさに求めていたもの」に値する価値があったかどうか、率直なご意見を聞かせてください。

荒巻 DRIVE CHARTを持ち上げるわけではありませんが(笑)、想定していた以上の成果があり、驚いています。順次導入を進め2020年11月に導入が完了してから今まで大きな事故はゼロで、小さな事故も明らかに減っていますね。日々の運転に、いかに危険が潜んでいたか。それを客観視できたドライバーの運転と意識の変化が、この成果につながっているのではないでしょうか。

当初は車両数を限定した導入でしたが、「これだけ事故が減るなら」と、先日、導入台数の拡大を決めたところです。

——ありがとうございます。大きな事故がゼロなのは、DRIVE CHARTをしっかりと運用されている皆さんの努力のたまものだと思います。

荒巻 いえいえ、DRIVE CHARTさんのサポートのおかげです。ありがとうございます。

——成果の面で、もう少しお話を聞かせてください。事故を引き起こす可能性があるリスク運転の中で、導入後、一番減ったものは何ですか?

阿部 一時不停止です。導入前の話になりますが、完全に一時停止ができていないドライバーがいました。そのドライバーは、当時取り付けていたドラレコの映像を見て指摘しても「一時停止をしている」と話し、一時停止の重要性をなかなか理解してもらえなかったんです。

それが導入後、大きく変わりました。DRIVE CHARTは車内外の状況を具体的に動画で確認できてAIが危険運転を見える化してくれるので、管理者・ドライバー双方で運転特性を把握できます。明確な根拠を持って「一時停止、できていないよね?」と伝えられるんですよね。結果、当人が「一時停止していたつもりなんですが……確かに、停止していませんね」と、正しく現状を認識できるようになりました。分析専門官から届くドライバーごとの改善点や特性がまとめられたレポートも、事故予防の意識をつくり出してくれていると感じています。

一時不停止が急速に減った背景には、そういったDRIVE CHARTを導入して生まれた一人ひとりの意識の変化があると思います。今は停止時に「1、2、3(いち、に、さん)」と声を出して数えることを徹底するまでになりました。

運転だけではなく、コミュニケーションの良好な変化も生んだDRIVE CHART


——DRIVE CHARTの動画を確認することで他に改善できた点があれば、教えてください。

阿部 課題解決というより発見になりますが、急減速の理由が適切にわかり、ドライバーとのコミュニケーションが良い意味で変わったことです。

これまで急減速は回数のみをカウントし、「〇回も急減速しているから、ダメ」といった見解を持っていました。しかし、DRIVE CHARTの動画があると、「このときは急に横から車が入ってきたから、安全のためにやむを得ず急減速したんだな」というように、“見えなかった理由”が明らかになります。

そうすると、「このときは、ちゃんと安全のために急減速の判断をしてくれて、ありがとうございます」というように、管理者からドライバーにかける言葉の内容が変わります。DRIVE CHARTを導入していなければ、こういったメッセージを伝える機会はなかったかもしれませんね。

荒巻 動画を見ると、一時停止や急減速・急加速の際、ドライバーや社員がしっかりとお子さまの安全に配慮した行動をとっているかどうかを確認でき、良い例・悪い例までわかります。お子さまを安心・安全に送迎することが義務の一つであるわれわれにとって、とても大きな成果でした。

土谷 動画があると、不確かなクレームにも適切な対応ができます。昔、第三者の方から「クローバー・ワンの車がスピードを出しすぎている」と言われたことがあったんです。けれども、ドライバーに確認すると「そんなにスピードを出していない」と答えが返ってきました。要は、間違っているのか、確かめる術(すべ)がなかったんです。でも、運転中の細部の行動を分析した動画があると、推測ではなく事実ベースで確認でき、対応できます。

逆に、なかなか減らないのは、脇見運転ですね……。

——DRIVE CHARTは、2秒間目をそらすとAIが脇見運転として認識します。時速60キロで走行している車は2秒間で約33.3メートル進むといわれていますね。

阿部 確かに、エアコンやカーオーディオの設定をいじったりスマホをチラッと見たりすると、DRIVE CHARTでは脇見運転として検知されます。「普段、何気なくやっていた動きだけでもう2秒なんだな」ということがわかって、とても驚きました。その2秒間で車両は一定の距離進んでいるので……事故につながる可能性は十分、ありますよね。

※参照:警視庁「やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用」

荒巻 新人の子はスマホで地図を確認しているケースが多いので、うちの事業所ではスマホは持参しないよう、徹底しています。以前はスマホのナビが必要な時代もありましたが、今は大半の車両にカーナビが入っているので、道案内をスマホに任せる必要はないと考えています。

——脇見運転も一時不停止のように削減できるよう、引き続き、効果を最大化するコンサルサポートを継続いたします。

アンケートで届いた現場の声から見るDRIVE CHARTの成果——意識と行動が変わった証明


——導入後、9つある事業所すべてでアンケートを実施したと聞きました。現場からはどんな声が届いていましたか?

阿部 「導入後は、自分が違反をしていないかというのを常に意識するようになった」「『ここは一時停止』『ここはUターン禁止』など、標識を意識するようになった」など、意識と行動の変化が見て取れる回答が多かったです。他には、「注意深く職員同士で話し合う機会が増えた」「『見られている』という意識から緊張感が持てる」「後方確認など、細かい確認行為が習慣になってきた」などの声がありますね。

DRIVE CHARTを導入してからというもの、安全運転を点数化してドライバーの評価をしているのですが、「点数化されることで自分の運転の得意・不得意がわかるので、運転課題が克服しやすい」というものもありました。

——「注意深く職員同士で話し合う機会が増えた」は、どういったときに話し合われているのでしょうか?

阿部 私の事業所は月に1回ミーティングがあるのですが、そのときに運転する職員同士で互いの動画を閲覧して、問題点や気を付けるところを注意し合っています。違反しやすい場所は大体同じなので、それをマップでチェックしたり、新人の子に「ここは気を付けないといけないよ」って教えたりしていますね。

リスク運転数と質が社内評価の基準に? DRIVE CHARTで描くクローバー・ワンの未来予想図


——成果が出ている現状を踏まえ、今後DRIVE CHARTをどのように活用しようとしているのか、展望を聞かせてください。

荒巻 DRIVE CHARTの機能には非常に満足していますし、信頼もしています。社員や利用者の皆さまを守る意味でも、行政や保護者の皆さまに安心・安全をご提供する意味でも、そして経費削減の意味でも大きな成果があったと感じています。この先もずっと事故ゼロを継続していきたいので、引き続き、サポートをよろしくお願いいたします。

阿部 私も荒巻と同じ思いなのですが、一管理者としてこれからDRIVE CHARTを活用する方へのアドバイスとしてお話すると、DRIVE CHARTをただ導入するだけでは意味がないよ、ということですね。

実際、弊社の同じ事業部のある事業所でDRIVE CHARTを導入したのですが、導入するだけで、目標設定も動画のチェックもほぼしていなかったんです。その結果、小さな事故が発生してしまいました。

そうではなく、管理者が動画を確認して、ドライバーにも共有して危険運転を改善できるようしっかりと運用し習慣化することが、とても重要だと考えています。そうすれば成果は確実に出ますし、今まで発生していた保険料や修理費などの経費を考えれば、コストパフォーマンスは抜群にいいですね。

荒巻 私たちは、導入時にわがままを言って、社員ごとの総運転時間を見られるようにしてもらったんです。今は全事業所に導入して運用に慣れてきた段階なので、次の段階として運転時間に対してどれくらい違反や危険運転があるのかを点数化し、評価に反映する予定です。長時間、安全運転を続けてくれているという事実を給料に反映すれば、ますます安全運転へのモチベーションも上がると思いますし。



——興味深い取り組みですね。評価基準はDRIVE CHARTから届く当人のリスク運転動画の数になるのでしょうか?

荒巻 動画の数だけではなく質も、ですね。リスク運転動画がゼロの社員もいるので、同じドライバーとして、みんなにはその状態を目指してほしいです。こういう社員への期待が抱けるようになったのは、DRIVE CHARTの動画という明確な基準ができたからです。

弊社は送迎があるため、入社条件に運転は必須です。だから、みんな入社時に「運転はできます。得意です」と言うんですが、入社前に運転を見るわけにもいかないので、実際に安全運転ができるかどうかは、わからないんですね。これまでは、明確な基準がなかったので強い指摘ができなかったんです。でも、DRIVE CHARTがあると、「こういう運転は危ないよ」「ここができていないよ」と明確に言えます。

——クローバー・ワンさんは運営方針として、子どもたちが安心し笑顔になれる場所であることを第一に考えていらっしゃいます。今回お話いただいたDRIVE CHARTで得られたさまざまな成果で「お子さまの安心・安全」を実現できているとお考えですか?

荒巻 もちろん、そう考えています。事故が減ったことは、保護者さまはもちろんのこと市や区といった行政に対しても安心感を届けることができるので、とてもプラスになっていますね。

当たり前ですが、送迎時に事故が多いのは、良いイメージを与えません。そんな車で送迎してもらいたいと思う方は、ゼロでしょう。かすり傷やへこみが複数ある車で送迎に来られたら、保護者さまは「わが子をこの車に乗せて大丈夫なの?」と思うはずです。

私たちに限った話ではありませんが、やはり誰しも安心・安全を必要としていますから。それをかなえるツールが、DRIVE CHARTなんです。

執筆
DRIVE CHART編集部
編集
DRIVE CHART編集部