導入事例

2022.08.31

【受賞企業紹介|低温】「事故は必ず減らすことができる」テクノロジーと地道な運用で事故を3分の1以下に

メイン画像

「Safety Driving Award 2022」において「最小リスク運転部門(トラックカテゴリー)」を受賞された株式会社低温。同社は動画を活用した安全運転指導によりドライバーの意識を変革し、事故件数を従来の3分の1以下にまで削減しました。『DRIVE CHART』導入企業における「トラック」カテゴリーで最もリスク運転数が少なく、カテゴリー平均と比較し、リスク運転発生率を約50分の1に抑えています。

同社の取り組みについて、代表取締役社長の川村信幸さんにお話を伺いました。
「Safety Driving Award 2022」の概要・受賞企業の一覧はこちら


導入目的
・事故の減少と、それにともなうコスト削減

導入前の課題
・事故が減らず、保険料や修理費など、大きなコストがかかっていた

導入効果
・事故数が3分の1以下に減少した
・保険料が約600万円減り、修理対応等の費用も削減できた

運転記録のデータだけでは事故は減らない。自分で自分の運転動画を見られることが安全運転に繋がる


川村様:当社は奈良県を中心に、冷凍・冷蔵食品の物流に特化した会社です。トラック約40台にDRIVE CHARTを導入しています。デジタルタコグラフによって運転記録のデータは取っていたのですが、それだけを見ていても一向に事故が減らず、「何とかしないと」と漠然と考えていた状態でした。事故がある度に報告書を出させて指導をして、それでも一向に減らないという状況でした。

導入にあたり、2つのツールで比較検討をしました。実際にトラックに付けて、データを頂いて。その中で、DRIVE CHARTの方がデータ量自体が多かったこと、そして私達が欲しいシンプルで見やすいデータがあったこと、そしてドライバー自身が自分のスマホでリスク運転の動画を確認できること、が導入の決め手になりました。ドライバー自身が、「自分の運転が危険だったか、危険じゃなかったか」というのは、口頭で伝えてもなかなか伝わりません。実際に動画を見れば、自分自身で確かめられる。これなら改善していける、と思いました。

保険料は約600万円減少、事故は3分の1以下。コスト減少、経営リスク軽減に絶大な効果


川村様:導入前と現在とでは、保険料が年間で約600万円下がっています。事故件数が、2021年度で11件。それまでは年間に35〜36件はあったので、3分の1に減っています。過去は保険屋さんに対応して頂くような事故しかカウントしていなかったですが、2021年度はミラーをぶつけたというようなケースも、事故としてカウントしているので、実際には3分の1以上に減っていると思います。事故の規模も小さくなり、修理代という点でも、かなり減少しています。

導入して、めちゃめちゃよかったです。費用面もそうですけれど、会社としてのリスクを減らすことができました。何か大きい事故があると、例えば新聞に載るようなこともあるかもしれません。他の荷主さんもそれを見ますので、しっかりと説明をしなければいけません。会社としてそういうリスクが少なくなったので、非常にありがたいなと思います。

DRIVE CHARTというテクノロジーと地道な運用で事故は必ず減らすことができる


川村様:効果的だった取り組みは、指導報告書を提出する仕組みにしたことですね。これまでは口頭での注意だけでした。ただ実際には「点数悪いで、注意してや」ぐらいだったのだと思います。それでは駄目だ、と。責任者も本人も立ち会いをして、動画を確認して報告をしてください、その時の写真も撮影してください、というやり方にしました。その報告書は、全社員が見ます。その取り組みをし始めてから、数字が改善していきました。

そして、危険な運転の動画を見てもらいました。DRIVE CHARTが設定している8つのリスク運転の項目それぞれに該当する危険な動画をYouTube等で探してきて、該当するリスク運転をした人には動画を見てもらいました。リスク運転がこんな悲惨な事故に繋がる、ということを見て感じてもらったんです。その取り組みも効果的だったと思います。

事故を大幅に減らすことができましたが、15年ほど前は事故が多発していました。当時の私の考えとしては「仕方ない」というものでした。ある程度の事故は仕方ないもので、事故を処理することが自分の仕事だと思っていました。なので、保険料が高くなることも仕方がないことだ、と。ただ、社会も大きく変化してきて、それではいけないと強く感じるようになりました。DRIVE CHARTと偶然出会わせて頂いて、色々な取り組みをコツコツ進めていく中で、これだけ事故の少ない会社にすることができました。DRIVE CHARTというテクノロジーと、しっかりした運用を組み合わせれば、どんな会社でも必ず事故を減らすことができると、私は思います。

DRIVE CHARTに問い合わせる