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2024.12.16

【開催レポート】日経ビジネス主催「Safety Driving Award 2024」 開催の狙い、今後の展望とは

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「Safety Driving Award 2024」は、交通事故削減に向けた優れた取り組みを行っている企業を表彰するアワードで、日経ビジネスが主催し、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』は運営協力として関わりました。   

 
初開催である本年でしたが、新たなテクノロジーの活用や独自の工夫により事故削減に取り組む企業から数多くの多様な応募が集まりました。審査は外部専門家を含む6名の審査委員によって行われ、4つの審査基準で選定、受賞企業6社が選出されました。

先月11月には授賞式イベントとして「Safety Driving Forum 2024」を開催。社用車管理、事故削減に取り組む多くの企業から参加者が集い、交通事故削減へ向けたノウハウが共有されました。

本記事では、『DRIVE CHART』がこれらのアワード・イベントの運営協力として関わった背景、イベント当日の様子、参加企業の声をレポートします。

「Safety Driving Award 2024」の企画経緯



日頃から『DRIVE CHART』のサービス提供を通じて、多くの企業の交通事故削減を支援していますが、各社の取り組み状況を伺うと、創意工夫をこらしながら事故を防ぐために尽力されていることを実感します。取り組み一つひとつが交通事故を抑止し、ドライバーや企業、社会を守っていることは間違いないことだと思っています。

一方で、そうした各社の工夫が他の企業へ共有される機会はあまり多くありません。交通事故の削減に向けた各社の意識・取り組みをアップデートするためにも、「素晴らしい取り組みは適切に賞賛され、広く共有されるべきではないか」と考え、「Safety Driving Award 2024」の企画に至りました。

このアワードの成功のためには、日本全国から幅広く、交通事故削減のノウハウを集めることが必要です。今回、多くのビジネスパーソンに購読される日経ビジネスに主催いただくことで、開催初年度でありながら多くの企業にアワードの存在を知っていただき、発信力を高めることができました。

結果として、多様な取り組みを行う数多くの企業からエントリーいただくことに成功し、受賞企業各社の取り組みは、事故削減のロールモデルと呼ぶに相応しいものが集まりました。また、授賞式イベントである「Safety Driving Forum 2024」には、受賞企業のみならず社用車の管理・安全推進業務に従事する多くの方に参加いただき、世の中全体の注目度の高さを感じ取ることができました。

授賞式イベント「Safety Driving Forum 2024」当日の様子


「Safety Driving Forum 2024」は、2024年11月28日に赤坂インターシティコンファレンスにて開催されました。

「交通事故を起こさない企業の共通項に迫る〜今、求められる社用車の安全管理とは〜」というテーマで、講演や「Safety Driving Award 2024」受賞企業の取り組み発表、パネルディスカッションが行われました。

当日の様子をダイジェストムービーにまとめましたので、ぜひご覧ください。
 


  

 
はじめに、警察庁の牧 丈二氏による基調講演があり、以下の内容について触れながら、近年の交通事故の傾向がデータで示されました。
・令和5年の交通事故死者数が8年ぶりに前年を上回ったこと
・特にスマートフォン・携帯電話を使用した「ながら運転」による交通事故増加
・また飲酒運転による死亡事故率の高さ
 
次に、元プロ野球選手で、現役引退後は千葉ロッテマリーンズ監督を務めた井口 資仁氏による特別講演が行われ、実体験に基づいた以下のような内容のお話から、組織運営に活かせる学びが共有されました。
・チームづくりの上でデータを活用して「最終戦まで戦えるコンディションづくり」を重視されたこと
・ビジョン浸透のためにコーチ・選手とのコミュニケーション量を重視されたこと
 
続いて、「Safety Driving Award 2024」の受賞企業6社が発表され、審査委員よりトロフィーの授与が行われました。受賞企業からは、まず各社の取り組み内容を発表いただき、その後パネルディスカッションにより「特に何に注力したか」「社員(管理者やドライバー)をどのように巻き込んだか」について、各社へ質問を投げかけました。
 
なお受賞企業6社は以下の通りです。

「営業車部門」受賞企業

  •  ・ゴールド賞:ジョンソンコントロールズ株式会社
  •  ・シルバー賞:株式会社ビーナス
  •  ・ブロンズ賞:トヨタテクニカルディベロップメント株式会社


「運送事業部門」受賞企業

  •  ・ゴールド賞:ロジスティード株式会社
  •  ・シルバー賞:ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社
  •  ・ブロンズ賞:京王自動車株式会社

  

日経ビジネス主催「Safety Driving Award 2024」の概要・受賞企業の一覧はこちら
日経ビジネス主催「Safety Driving Forum 2024」の概要はこちら

「Safety Driving Award 2024」 開催により得られたもの、今後の展望



「Safety Driving Award 2024」 の開催を通じて、多くの企業の交通事故削減へ向けたノウハウが集まり、学びの機会を作ることができました。共有された各社のノウハウは、業界を問わず社用車を有する企業にとって非常に有益なものであり、審査委員からも「事故対策の宝石箱である」というコメントもありました。

参加された方々が、ここで得た学びを活かして各社で更なる交通事故削減へ向けた工夫を行うことは、確実に日本の交通社会を良くしていくことに繋がります。イベントでも、今後の取り組みに繋げていきたいという前向きな声をいただくことができました。
 

参加者・受賞企業の声
 「色々な企業様のお話を聞いて、事故削減に対する想いは同じで、困っていることも似たようなものがあり、私たちが自社で今後どうすればいいかを考えるヒントが得られた。」
 「どんな仕組みがあっても、どんなテクノロジーを使っても、ハンドルを握るのは私たち人間です。安全がどんなに大切なものなのかということを、一人ひとりが理解する環境をつくることが何よりも大切で、そのためにコミュニケーションが重要だと感じました。」
 「各企業さんの発表を聞かせていただいて、本当に本気度が凄いなと感じました。自分の会社の事故が減っただけでなくて、世の中から交通事故がゼロになるまで、ぜひここにいる皆さんと一緒に取り組んでいけたらと思います。」
 

ここで得た学びを参加者の皆様が各社へ持ち帰り、更なる創意工夫によって発展させていただくことを期待するとともに、一度限りで終わらせることなくこの活動を継続させ、学びの輪をさらに広げていくことが必要だと感じています。毎年、いまだ多くの交通事故が発生しており、解決すべき課題は山ほどあります。

企業による交通事故対策の更なる進化・発展へ向けて、「Safety Driving Award」もより多くの企業に参画いただき、より多くの方に事故削減に繋がるノウハウを共有することができるよう、『DRIVE CHART』としても力を入れて取り組んで参ります。


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