DRIVE CHARTとは

2021.04.19

事故削減対策をしたいけど予算が足りない……補助金・助成金を活用した車両DXの進め方

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ここ数年、技術の進歩により、運送会社の業務をサポートする機器・サービスが一気に増えました。その中心は、デジタル技術の活用によって運行管理や安全対策をより効果的にできるようにするもの——いわゆる、DX(デジタルトランスフォーメーション)と呼ばれるもので、コロナ禍を機にさまざまな企業が急ピッチで取り組んでいます。国も2021年9月までにデジタル庁を設立する方針を発表しており、まさに国家レベルで推進されている施策といえるでしょう。 しかし運送会社の場合、DXに興味を持つ企業は多いものの、クラウド型デジタコ、IT点呼システム、ドライバーモニタリングシステムなど、その手段を検討し始めるときりがありません。並行して予算の問題も発生し、導入を見送ったり検討中が続いたり……といった事業者も多いのではないでしょうか?

導入を手助けしてくれる補助金・助成金、活用のヒント

新しい技術を活用した機器・サービスは、ドライバーの労働環境の改善や交通事故の削減など、社会が抱えている重要な課題の解決にもつながるため、国や地方自治体の補助金制度が存在します。

AIの活用で高度な安全管理や管理者の業務効率化を支援する次世代AIドラレコサービス・DRIVE CHARTも、導入の際に活用できる補助金制度がいくつかあります。どのような種類があり、申請のためにどのような準備が必要なのか、昨年度の実績を参考に注意点も交えながら、まとめてみました。

注)2021年4月現在、2021年度の各補助金事業の概要が発表されていないため、本記事は、2020年度の実施内容を基に作成しています。2021年度の詳細は、各補助金事業の情報がまとめられているWebサイトなどを必ず確認・優先するようにしてください。

DRIVE CHART導入の際に利用できる3つの補助金・助成金例

(1)国土交通省「事故防止対策支援推進事業」

国土交通省が実施する事故防止のための補助金事業には、次の3つの種類があります。

①運行管理の高度化に対する支援
②過労運転防止のための先進的な取り組みに対する支援
③社内安全教育の実施に対する支援

ドライブレコーダーの導入は「①運行管理の高度化に対する支援」に該当しますが、DRIVE CHARTの場合、①に加えて、「②過労運転防止のための先進的な取り組みに対する支援」も対象にもなります。①+②の補助金額は、何と1事業者あたり最大160万円。高機能かつ多目的なドライブレコーダーを導入する際、活用できる補助金の種類が増える可能性がある事実は知っておいて損はないでしょう。

注1)企業規模など、受給には要件があります。詳細は、国土交通省の公表内容をご確認ください。
注2)申請受付期間中に申請総額が予算額に達した場合には、申請受付期間中であっても申請受付が終了します。需要が高い補助金のため、受付開始後は早めの申請をおすすめします。
注3)申請時に、機器の購入・取り付けが完了している必要があります。申請した年度の4月1日以降に購入した機器が対象になるので、受付開始前から購入する機器の情報収集・購入・取り付けを計画的に進めておきましょう。

国土交通省|事故防止対策支援推進事業

(2)各都道府県トラック協会「助成金制度」

各都道府県のトラック協会も助成金制度を設けて、ドライブレコーダーの導入を支援しています。

助成事業内容や申請の受付期間は、各都道府県のトラック協会ごとに異なります。助成額も1台あたり数千円程度から3万円程度までと幅があるため、まずは各都道府県のトラック協会に詳細を確認してください。

また、都道府県によっては、国土交通省の補助金と併用して助成金が受給できる場合もあります。先ほどの「事故防止対策支援推進事業」の組み合わせ同様、受給金額が大きくなる可能性があるので、ぜひチェックしてみてください。

注)都道府県により、受給するための要件や金額が異なります。詳細は、各都道府県のトラック協会にご確認ください。

(3)地方自治体「独自の補助金制度」

都道府県・市町村などの地方自治体が独自に補助金制度を設けている場合もあります。自社がある自治体の補助金制度を調べ、申請対象かどうか、確認してみましょう。

補助金・助成金の申請時に失敗しないための3つの注意点

メリットが大きい補助金・助成金制度ですが、申請の手間がかかるのも、事実です。記入漏れや何らかの不足があると、申請書類の再提出などの手間がかかるだけではなく、最悪の場合、申請に間に合わない可能性もあるので、次の3つの点に気を付けてください。

(1)対象範囲を確認する

補助金・助成金が給付される範囲や給付の要件は、年度によって変わります。前年度から変更がないか、運用元が提供している情報を必ず確認するようにしましょう。特に、国土交通省の補助金制度は申請が始まる直前に内容が発表されるため、常にアンテナを張って最新情報の動向を注視する必要があります。

(2)受付開始後は早めに申請を提出する

補助金・助成金によっては、予算が上限に達し、申請期間内であっても早期に受付が終了する場合があります。また、国土交通省の補助金は申請時に機器の購入~取り付けまで完了していることが必要条件なので、申請直前に準備を始めると、間に合わなくなる可能性も……。申請の準備は、余裕を持って済ませておくとよいでしょう。

(3)書類の不備がないかを確認する

申請書の様式が指定されていたり事業報告書の提出が必要だったりと、申請する補助金・助成金によっては書類の準備に大きな労力と時間がかかります。書類の不備がないよう、余裕を持って準備を進めることが大切です。

DRIVE CHARTのサポートデスクでは、よく活用される補助金・助成金の書類作成のフォローも行っています。ご活用ください。

補助金・助成金を活用して、お得に車両DXを実現しよう

補助金・助成金の申請は手間がかかりますが、先進的な機器・サービスを導入したい事業者にとっては、メリットの大きい制度です。早めに早めに準備をして、少しでもお得に車両DXを実現しましょう。

DRIVE CHARTでは、必要書類の用意など、補助金・助成金申請のサポートにも対応しています。補助金・助成金を活用してDRIVE CHARTの導入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

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執筆
DRIVE CHART 編集部
編集
DRIVE CHART 編集部